入学祝いのタイミングを間違えると逆効果になる?
日本では、冠婚葬祭などでお金や物を贈る文化が根付いています。
入学祝いもその一つですが、「いつ渡せばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
特に、お正月や年末年始のタイミングで「早めに渡してしまおう」と考える方もいますが、実は入学祝いは 早すぎるとマナー違反になる こともあるんです。
今回は、入学祝いの適切な時期や相場、失礼にならない渡し方 について解説します。

姪や甥、孫に対して、どれくらいのお祝いを渡せばいいのか、参考にしてくださいね。
入学祝いは早すぎると失礼?適切なタイミングとは

入学祝いを渡す時期の基本マナー
一般的に、入学祝いは 入学式の1か月前(3月上旬) に渡すのが理想的とされています。
日本の小学校は4月に一斉に入学式が行われるため、3月上旬~中旬がベストなタイミングです。
入学準備に役立つように、入学前に渡すのがマナー とされています。

経済的な理由で難しいのであれば多少前後しても問題はありませんが、どんなに遅くても式が行われる1週間前までに渡すように心掛けてくださいね。
入学祝いを渡すタイミングの目安

遠くに住んでいて頻繁に会うことができずに1ヵ月以上経過してしまう場合は、お中元など他のお祝いと一緒に渡す形が良いと言われています。

忘れないように、お正月に渡そう!

いや!ちょっと待って!早すぎるのも問題ですよ💦
入学祝いを早すぎるタイミングで渡すのはNG?
中には「忘れないように」とお正月やお年玉と一緒に渡す人もいますが、これは 避けた方がよい です。
なぜNGなのか?

①:入学祝いの意図が薄れる
年始のタイミングでは、相手が「お年玉の延長?」と感じることも。
②:「面倒だから早めに済ませよう」と思われる
気持ちが伝わりにくく、雑に感じられる可能性があります。
相手が渡された瞬間、どのような気持ちになるか考えてみてくださいね。
③:まだ入学準備が始まっていない
早すぎると入学の実感がない時期で、喜びが半減してしまいます。
まだ3学期も始まっていないタイミングで、残りの学校生活を楽しもうと考えているところに水を差してしまいそうですね💦
このように入学祝の渡すタイミングは、自分の都合ではなく、相手がどうしたら喜ぶかを考えることが大切です
💡 ポイント
どうしても3月に直接渡せない場合は、「入学祝いとして、少し早めですが贈ります」 と一言添えると失礼がないですよ。

渡すタイミングは分かったけど、金額の相場はどうなってるんだろう??

では、次で孫や甥姪っ子に渡す入学祝の金額についてご紹介します。
孫・甥・姪の入学祝いの金額相場
入学祝いの金額は、渡す相手(続柄) によって異なります。
入学祝いの金額目安
受け取る相手 | 金額の相場 |
---|---|
孫 | 3万円前後 |
甥・姪 | 5,000円~10,000円 |
🔹 ポイント

✅:兄弟・姉妹の子供に渡す場合、兄弟間で金額を揃えるとトラブルを避けられます。
✅:孫の場合、 初孫・長男長女だけ特別にするのはNG 。一度決めた金額を統一するのがマナーです。
✅:年金生活の場合、無理のない範囲で金額を調整してOK

私は姪っ子に渡したいから5000円だね。

参考に入学祝の祝儀袋についてもご紹介しますね。
入学祝いの祝儀袋の選び方と書き方

祝儀袋の選び方
入学祝いでは、紅白の蝶結びの水引 の祝儀袋を選びます。
入学祝いでは、何度でも結び直せる(何度繰り返しても良いこと)という理由で、蝶結びを選ぶのがマナーとされ、入学祝は慶事の中でもおめでたい行事に分類されるので紅白の水引を使うのが一般的。
そして、水引の数は割り切れない数字の5本もしくは7本が基本となります。
[避けるべきもの]
❌ 結び切り(弔事向け)
❌ 黒白・黄色などの水引(弔事向け)

水引を中心で固く結ぶ結び切りは、同じことが繰り返し起きないようにという意味が含まれているので絶対に選択してはいけません。
祝儀袋の書き方
次は祝儀袋の記載方法です。
水引を中心に上段、下段と分けて上段部分には、伝えたいメッセージを書きます。

上段(表書き):
- 「御入学御祝」
- 「祝御入学」
下段(差出人):
- フルネーム or 苗字のみOK
- 毛筆・筆ペンで書くのが望ましい
💡 ポイント
- 縁起を良くするために、 濃い黒の筆記具で、太めの字 で書くのがマナー。
中には4文字は縁起が悪いと考える人もいるので、その場合は「祝 御入学」と一文字分のスペースを空けて5文字にすれば問題ありませんよ。
下段には自身の名前を記載します。

名前には明確なルールはないので、苗字だけ、フルネームのどちらで記載しても大丈夫です。
慶事は縁起を良くするために、下記のような2つを満たすことが望ましいとされています。
・文字を太く
・黒色を濃く
記入をする時はサインペンやボールペンではなく、毛筆や筆ペンを選ばなくてはいけません。
まとめ:入学祝いは適切なタイミングとマナーを守ろう
✔ 入学祝いは3月上旬~中旬に渡すのがベスト!
✔ お正月や年末年始に渡すのはNG。相手に雑な印象を与えることも
✔ 金額の相場は、孫なら3万円、甥・姪なら5,000~10,000円
✔ 祝儀袋は紅白の蝶結び、表書きは「御入学御祝」などがベスト
入学祝いは、ただ渡せばよいわけではありません。
適切なタイミングとマナーを守ることで、気持ちがしっかりと伝わり、良好な関係を築くことができます。
「せっかくのお祝い、喜んでもらいたい!」という方は、今回のポイントを参考にしてみてくださいね!