日本では、冠婚葬祭などでお金や物を贈る文化が根付いています。
身内が進学をした時に入学祝という形でお金を渡すのも習慣の一つです。
入学祝は、お年玉と同じように渡す金額についての正式な決まりはなく、各家庭によってバラつきがあるのでいくら包めばいいか悩んでしまう人も少なくありません。
そこで今回は、小学校の入学祝の相場とマナーについて調査してきました。
姪や甥、孫に対して、どれくらいのお祝いを渡せばいいのでしょうか。
恥ずかしくないようにしたいですよね(;^ω^)
孫・甥・姪の小学校の入学祝の金額の相場
身内が小学校に上がった時に贈る入学祝は、その子供との続柄によって相場が変わります。
立場別に目安を見ると以下の通りです。
★:自身から見て孫⇒3万円前後
★:自身から見て甥、姪⇒5,000円前後
この金額は1人当たりとなっているため、単純に金額×渡す人数となります。
つまり、孫が5人いた場合には出費は3万円×5人で計15万円です。
甥や姪が相手であれば、少額な上に年齢的に安定した収入を確保できているケースが多いため、渡す人数に関係なく生活への負担は少なくて済むかもしれません。
一方で祖父母と孫の関係の場合、年金や貯金を切り崩して生活をしているケースも多く、3万円の負担が大きく影響することもあります。
孫・甥・姪の小学校の入学祝の渡す時期は?
続いては、入学祝いを渡す時期についてです。
日本の小学校は全ての地域で4月上旬に入学式を行うことが法律で決められているため、渡す時期の目安は3月の上旬です。
経済的な理由で難しいのであれば多少前後しても問題はありませんが、どんなに遅くても式が行われる1週間前までに渡すように心掛けてくださいね。
しかし、中にはうっかり忘れないようにと入学祝をお正月のお年賀と一緒に渡してしまう人もいます。
受験の結果で進学が決まる高校や大学と違って、義務教育の小学校に入学できることは予め決まっている(私立受験は例外)ため、早めに渡しても問題ないようにも感じますが、これはNG行為です。
明らかに早すぎるタイミングで渡してしまうと、相手に「面倒だからさっさと済ませようとしている」と悪い印象を持たれかねません。
自分の都合ではなく、相手がどうしたら喜ぶかを考えることが大切です。
万が一入学式までに渡すことができなかった時は、1ヵ月以内であれば一言謝罪を添えてそのまま渡しても問題ありません。
遠くに住んでいて頻繁に会うことができずに1ヵ月以上経過してしまうと言った場合は、お中元など他のお祝いと一緒に渡す形が良いと言われています。
孫・甥・姪の祝金を渡す場合の注意点とご祝儀の書き方【マナー】
続いては、お祝い金を包む祝儀袋についてのマナーと注意点についてです。
祝儀袋
祝儀袋における注意点は、2つです。
水引は色によって組み合わせが異なります。
主な色と使い方は、以下を参考にしてみてください。
入学祝いは、慶事の中でもおめでたい行事に分類されるので紅白の水引を使うのが一般的です。
そして、水引の数は割り切れない数字の5本もしくは7本が基本となります。
結び方もいくつかの種類に分けられていて、一般的に使われるのは4種類です。
入学祝いでは、何度でも結び直せる(何度繰り返しても良いこと)という理由で、蝶結びを選ぶのがマナーとされています。
水引を中心で固く結ぶ結び切りは、同じことが繰り返し起きないようにという意味が含まれているので絶対に選択してはいけません。
書き方
次は祝儀袋の記載方法です。
水引を中心に上段、下段と分けて上段部分には、伝えたいメッセージを書きます。
中には4文字は縁起が悪いと考える人もいるので、その場合は「祝 御入学」と一文字分のスペースを空けて5文字にすれば問題ありません。
下段には自身の名前を記載します。
名前には明確なルールはないので、苗字だけ、フルネームのどちらで記載しても大丈夫です。
慶事は縁起を良くするために、下記のような2つを満たすことが望ましいとされています。
・黒色を濃く
記入をする時はサインペンやボールペンではなく、毛筆や筆ペンを選ばなくてはいけません。
孫・甥・姪へ渡すおすすめの祝儀袋
最後に小学生にお勧めのご祝儀袋をいくつかご紹介します。
名前の通り、中身を取り出した後にハンカチとしても使うことができる祝儀袋です。
いくつかデザインがあるので男の子、女の子どちらにも最適です。
小物を入れるポーチとしても使えるご祝儀袋です。
学校で使う文房具などを入れるのにも役立ちます。
ディズニーキャラクターのシルエットをエンボスと銀ホログラム箔で表現した、落ち着いた色合いのご祝儀袋です。
おしゃれで入学お祝いにぴったりです。
まとめ
入学祝はただ渡せば良いというわけではありません。
金額やタイミングなど、マナーを守らなければせっかくのお祝いの気持ちが相手に伝わらないだけでなく、家族関係に悪い影響が出てしまうことがあります。
今回の記事を参考にして、お孫さんや甥っ子、姪っ子を喜ばせてあげてください。