こいのぼりを周りに飾っている人をみると、そろそろこどもの日が近づいているんだなと実感しますね。
そもそも、こいのぼりを飾る理由ってご存知ですか?
そこで今回は、こいのぼりを飾る理由から、注意したい出し入れするポイントまでまとめてご紹介いたします。
こいのぼりは雛人形と同じように、子供の日が終わると早く片付けた方がいいのでしょうか。
いつからいつまで飾るのがいいのか、こいのぼりの予算などにも迫っていきます!
こいのぼりを飾る意味は何?起源を調査
何気なく飾っているこいのぼりですが、深く考えるとなぜ鯉なんだろうか?
という疑問が湧いてきます。
他の魚でも良かったんじゃないのか?
そんなことを思ってしまいますが、実は鯉でないといけない理由が歴史から明らかになっています。
ここからは、こいのぼりの歴史や意味について詳しくご紹介いたします。
こいのぼりには、男の子の健やかな成長を祈り飾られるといわれています。
その他にも、将来学業や仕事などで、出世して欲しいといった願いも含まれているんです。

こいのぼりの大空を優雅に泳いでいるような姿を見て、我が子ものびのびと育ってほしいというような思いもあるのかもしれませんね。
ちなみに鯉は淡水魚ですが、池や沼といった場所でも強く生きる魚としても知られています。
そんな鯉の性質もあり、どんな場所でも強く生きてほしいという願いもあるんですよ。
鯉のぼりの由来は中国!?
元々、こいのぼりをあげるようになったのは江戸時代まで遡ります。

現代では、6月14日までにあたり梅雨のシーズンです。
江戸時代でも雨の多かったこの時期に、お金持ちだった武家の人々が男の子の出世を願い、紙や布で作った「こいのぼり」を吹き流しで作ったのが始まりといわれています。
江戸時代では真鯉と呼ばれる黒色の鯉だけでしたが、明治時代には真鯉と緋鯉(ひごい)、昭和にかけて青色の子鯉が飾られるように発展していきました。
それは、こんな中国の言い伝えによるものというもの。
その竜門を目指し、多くの魚が登ろうとこころみましたその理由は一つ登りきった魚は、龍になるから
そんな思いを叶えるべく、たどり着いたのは鯉だけでした
結果的に鯉だけが竜門にたどり着き、鯉は龍へと変わることができました。

この話から鯉は出世の象徴となり、日本でも子供への出世の願いを込めて鯉を掲げたと言われています。
こいのぼりはいつからいつまで飾る?
こいのぼりの起源は中国で、日本は江戸時代からの風習でした。
では、こいのぼりを飾るのはいいけれども、実際出し始める時期は家庭によってまちまちです。
飾る時期も決まりがあれば、それ通り出したほうがいいのでしょうか?
ここからは、こいのぼりを出す時期やしまう時期についてご紹介していきます。
こいのぼりの飾りはじめは、春分の日(お彼岸)を過ぎたあたりから、飾り始めるのが一般的です。
ただ、これといった正解はないのですが、4月中旬までには出してあげるといいのではないでしょうか。

ちなみに、飾る際は天候の良い乾いた日に出すのがベストです。
飾るのにはポールを出したり大がかかりなので、人手がいる日が一番良いのかもしれませんね。
飾るタイミングは春分の日を目安にするといいですが、しまう時期はいつになるのでしょうか。
「いつまで飾る」といった明確なルールも無いのですが、大体の家庭は5月5日を過ぎたあたりで片付ける方が多いようです。

私の家もだいたい5月6日あたりに片付けるよ。
旧暦の5月5日である6月14日までは片付けなくても悪くはないのですが、このシーズンは雨が多くなるので、こいのぼりも、あまりきれいにはなびかないかもしれないですね(;^ω^)
男の子が2人以上の場合はどうするのか
お子さんが2人いる場合、1人1個ずつ五月人形を買うのか迷いますが、大体の場合は名前札を足すことで対応します。
こいのぼりはというと、通常、真鯉と緋鯉、そして子供の鯉と3匹の鯉がセットになっています。
では、こいのぼりは兄弟が多くなったらどのように対応するといいのでしょうか。
商品によってにはなりますが、こいのぼりの子鯉を追加することが可能です。
真鯉はお父さん、緋鯉はお母さんですから、家族分子鯉を足しても問題はありません。
兄弟が増えても、新しい鯉のぼりを1基追加できないのが普通なので、買う際は追加可能かを確認するのがオススメです。
こいのぼりのしまい方
シーズンも過ぎたし、片付けようと思ったときに、どうやって片付けるのがベストなのか迷いませんか?
ここからは、こいのぼりの片付け方をご紹介していきます。
こいのぼりは外で飾るものになるので、おろした途端目立つ汚れがある可能性があります。
洗濯機で洗ってしまうと装飾の金箔が落ちてしまうので、中性洗剤などを利用して手洗いで、洗ってあげてくださいね。
洗ってあげたこいのぼりは、しっかり乾かすことが大切です。
これは、カビの繁殖を抑えるためになります。
定期的にカビ予防のために、日干しできれば良いのですが、なかなかそんなことできませんよね(;^ω^)
なので、しっかり乾かして、カビがつきにくいようにする必要があります。
洗って乾かしたこいのぼりは、元の形に戻して、傷まないように、風通しの良い、日の当たらない場所にしまいます。
防虫剤を入れるのも忘れないようにしてくださいね。
こいのぼりは誰が買うべき?予算
そもそもこいのぼりは、五月人形のように誰かに買ってもらうものなのでしょうか?
さらに、こいのぼりは幾らぐらいするのでしょうか。
そこで、ここからはこいのぼりの相場と誰が買うのかについてご紹介します。
「こいのぼりを誰が買わないといけない。」という明確なルールはありません。
ただ、昔は夫側のお家に入るお嫁さんが多かった時代、お嫁さん側の実家が買うというところが多かったとのことです。
「初節句の御祝いの準備を夫側の実家で行い、お嫁さん側の実家は招待される側ということで、こいのぼりや五月人形を用意する。」といったようになっていました。
こいのぼりには
・室内用
・ベランダ用
・屋外用
と種類があります。
室内用とベランダ用のこいのぼりは、1~3万円程が相場となっています。

飾りやすく場所を取らないため人気があるようですね。
屋外用は高さもある関係で、こいのぼり自体も大きく、費用は10万円ほどとなっています。
屋外用は賃貸やマンションでは場所が取れないため、飾れる条件のおうちは限られてきます。
ポールも重いので、倒れないようにだけ気をつけてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、こいのぼりの由来や飾る時期など詳しくご紹介しました。
記事のポイントは以下の点です。
・鯉は中国では出世の象徴だった
・こいのぼりは4月中旬まで飾る
・こいのぼりをしまう際は手洗いしたのち乾燥をしっかり
・こいのぼりを買う人は、特に決まっていない
・相場は室内用で1-3万円ほど、屋外で10万円ほど
今まであまり知られていなかった、こいのぼりもより深く知ると面白いですよね。
是非お子さんの成長を祝って飾ってあげてください!