妹や弟がいる人が人生で一度は経験するとも言われる上の子可愛くない症候群。
本人の気持ちとは無関係に訪れるこの周囲の変化は、心理的な原因があると考えられています。
今回は、上の子可愛くない症候群の原因や有効な対処法についての記事です。

いつまで続くのか、終わるはあるのか…子育てママに関係する内容だよ。
上の子可愛くない症候群の原因と対処法は?
上の子が可愛くないと感じてしまう考えられる原因の一つが人間が持つ本能の働きです。
生まれたばかりで小さい赤ちゃんは自分では何もできないため、女性は無意識に守ってあげなくてはいけないという母性本能が働くのです。
自分が身の回りの世話を全てやる必要がある赤ちゃんに意識が行き過ぎてしまうため、成長して手が掛からなくなり始めている上の子への愛情が薄れてしまうと考えられています。

つまり、上の子可愛くない症候群は、本能であることが言えるので、「上の子が可愛くないなんて」と悲観的に思うことはないということです。
2人目の子は、1人目で色々な経験をしていることで気持ちに余裕を持って子育てに取り組むことができます。
気持ちに余裕ができれば、1人目の時以上に子育てしやすいと感じてしまうこともあります。
しかし、上の子は、甘えたい盛りに母親を赤ちゃんに取られたと感じると、気を引くために赤ちゃん返りを始めます。
その行動が愛情不足が原因と頭で理解していても、育児によるストレスで冷静に考えられずに「上の子可愛くない症候群」をより加速させてしまうのではないでしょうか。

例えば、下の子の授乳中に上の子に「ママ、○○して」と言われてしまうと、自分でしてよ。とか、お母さんのことを分かってよ。とか、思っていませんか?
母性本能がなくなったということは、それだけ上の子が成長したということの表れとも言えます。
しかし、上の子が可愛くないと思うことは、上の子が可哀想に感じてしまいます。
どう、対処してけばいいのでしょうか。
まず基本として挙げられるのが、
休日を利用して赤ちゃんの面倒を夫や両親に任せて、2人だけで遊びに行くことで母親を独占できた喜びを感じることができます。
母親といることが子供にとって大事なので、行く先は近所の公園やスーパーの買い物程度でも問題ありません。

一時的とはいえ、赤ちゃんと離れることは育児で溜まったストレス発散にもなりますよ。
普段何もできない赤ちゃんと接している時間が多いほど、自分でできて当たり前という認識が強くなって褒めることを忘れがちです。
どんな些細なことでも褒めてあげることで、心を満たしてあげることはできます。

そのほか、小さい頃の話を聞かせてあげて自分も同じように育ったことを理解させてあげるのも効果的です。
母親からの愛情があるとちゃんと理解できれば困らせる行動を取ることもなく、兄や姉としての自覚も持てるようになります。

上の子が近づいてきた時に不機嫌そうに「一人で遊んでて」「自分でできることはやりなさい」などと突き離すのではなく、一緒にできることはするという意識を持つことが大切です。
上の子は大切な存在だと分からせることで、上の子も愛情を感じられます。
母親父親だけでなく、祖父母に甘えることで「甘えられる場所がある」ということが分かれば、自分の存在価値を見出せるのではないでしょうか。
上の子可愛くない症候群はいつまで続くのか…
愛情がないわけではないのに辛く当たってしまう。
「上の子可愛くない諸侯群」がいつまで続くかについて不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
インターネット上には実際に「上の子可愛くない症候群」を経験をした人の口コミなどが挙げられています。
それらを見る限りでは
・下の子が成長して上の子と一緒に遊ぶようになり、それを見て気持ちが変わり始めた。
・1年程度でピークが過ぎた
などと、意見はバラバラです。
個人の意識も問題もあるため、一概にどの程度の期間続くとは明言はできないようです。
年齢を重ねても母親の愛情を求める子もいますが、上の子可愛くない症候群は一過性のもので、大半の子供は小学校に上がると親よりも友人に興味を持ち始めるものです。

自分で何でもしてくれて、接する時間が少なくなればイライラした気持ちも自然と消えていくので心配はありませんよ。長くとも上の子が5歳頃までかな?
まとめ
「上の子可愛くない症候群」は2人目を出産すると起こりやすいよくある現象です。
精神的な部分が原因なので、ダメだと分かっていても気持ちをコントロールするのは難しいと言われています。
1人で悩みを抱え込まずに同じような経験をした人に相談をすることが大切です。

本能的なものなので、自分だけとは思わずに誰かに相談して気持ちをスッキリさせてね。